こけし工人紹介◆渡邉隆工人◆


お勤めの傍ら家業の土産店(さかえや物産店)を手伝い、さらに、こけし工人としても活動しています。土湯の生まれではありませんが、縁あって土湯こけし工人の渡邉等氏の娘さんと結婚。結婚当初は、こけし作りにあまり興味はありませんでしたが、義父である等氏の作るこけしの魅力に惹かれるようになり、昭和55年に弟子入りし、こけし作りの道に入りました。
当初は、当然のことながらこけし作りに専念する時間は取れず、修行も思うように進まなかったそうです。現在は、こけし工人として、こけしの生きた目を自信を持って描けるまでになったそうです。作品は、等氏の作風を継承しつつ、自身のスタイルを取り入れて制作に取り組んでいるそうです。                  

 

同じ土湯こけしでも、描彩の赤の色一つとっても工人によって色の濃さ、明るさに違いがあります。いくつかの工人の作品を集めて、表情や色使いの違いを比べて、自分の好みを見つけてもらえたら、よりその魅力に気付いて貰えると思いますと語ってくださいました。

福島市土湯温泉町字杉ノ下24 ☎024-595-2316