こけし工人紹介◆西山敏彦工人◆


木地業西山憲一氏・キヨ氏の三男に生まれる。
平成5年に、家業を継ぐべく「こけしクラフト西屋」ルミネ店の店長になります。 平成7年より父憲一氏について木地を修業しました。平成15年「こけしクラフト西屋」の代表に就任します。平成20年6月より慶一氏の跡を継ぎこけしの製作を開始しました。
父・西山憲一氏の型を継承しています。本人型、憲一型に加え、祖父・勝次型、曽祖父・辨之助(べんのすけ)型も作っています。また、新創案のこけし応用民芸品等にも製作意欲があり、ガラス容器やステンシル等の新技法を駆使した“えじこ”の中に、想像で作った二代目・
濱吉(はまきち)型、初代・弥三郎型も加えた六世代の豆こけしを入れたものも制作しています。足踏みのように木肌の荒いこけしを作る際には、モーターの速度が可変のろくろを使用して回転速度を遅らせて同じような効果を出すようにしているとのことです。
 正式に市販するようになったのは平成20年ですが、木地の修業を始めた平成7年以後のいくつかの試作こけしは現在も残っています。                   

 

同じこけしでも見る人によって見方が違うところがこけしの魅力の一つです。
ろくろ線のにじみや古いこけしの色の落ち着き具合もこけしに複雑な表情をもたらしてくれます。
レース模様を取り入れたり、視線の表現を工夫したりと、その時代時代の工人の努力が見てとれるこけしの魅力だと話してくださいました。

福島市土湯温泉町悪戸尻7の1 ☎024-595-2401